あなたは、自分に合った歯ブラシを選ぶことはできていますか？スーパーやドラッグストアに行くと大量に溢れている歯ブラシですが、「自分に合っているものは何？」と迷っている方は多いのではないでしょうか。

ブラシの硬さや大きさなど選ぶポイントは複数ありますが、あまりの種類の多さから値段や知名度で選んでしまっている人もおられるでしょう。今回は、予防メンテナンスに欠かせない「歯ブラシの選び方」について解説します。

歯ブラシ選びのポイント

歯ブラシ選びは、毛の硬さや大きさ、形、持ち手など選ぶ基準が多すぎることから、最適なものを選ぶことは難しいでしょう。ご自身の口にあったものを選ぶことは、磨き残しを減らしたり虫歯や歯周病を防ぐことにつながります。

歯ブラシ選びは、「毛の硬さ」「毛先の材質」「ヘッドの大きさ」「毛先の形」「持ち手部分」といった視点で選ぶと良いでしょう。それぞれ好みであることも大切ですが、お口の大きさやどういったトラブルがあるのか、予防メンテナンスに合ったものは何かを考えて選ぶことがオススメです。

毛の硬さ

市販されている歯ブラシの硬さは、「硬め」「普通」「柔らかめ」という選択肢があります。毛が硬ければ硬いほど、歯茎を傷つける原因となります。歯茎が下がってしまう原因となったり、虫歯や知覚過敏の原因となるため注意が必要です。予防メンテナンスを受ける中で「ブラッシング指導」の時間があるため、医師や歯科衛生士と一緒に最適な硬さを見つけるようにしましょう。

毛先の形

毛先の形は、円形のものや先が細いもの、水平なものの3つが一般的です。その中で選ぶ基準としては、プラークを効率的に落とせるものが何かを考えて選ぶようにしましょう。

ご自分で選ぶことも良いのですが、医師や歯科衛生士に相談しながら選ぶとより良いものを選ぶことができます。

毛先の材質

毛先の材質は、「ナイロン」や「PBT」と言われています。基本的にはナイロンが使われていますが、ナイロンよりもPBTの方が耐久性があるため、お口の状態やコストなどを考えつつ選ぶと良いでしょう。

ヘッドの大きさ

ヘッドは、歯ブラシの毛の部分です。サイズを間違えると磨き残しが多くなったり奥までk先が届かないことがあるため、患者さんのお口に合ったものを選ぶと良いでしょう。100%ピッタリのものが見つかるわけではありませんが、ヘッドの大きさによって奥まで届かないことのないようにすることが大切です。

持ち手部分

歯ブラシには、持ち手にもいろいろな形があります。ブラシは握りすぎると磨き方に影響しますので、持った時に余計な力が入らずフィットするものを選ぶようにしましょう。

交換するタイミングと保管方法

歯ブラシの保管方法

歯ブラシは、保管方法を間違えると細菌の繁殖を促進してしまい、衛生的に使用することができません。基本的なことではありますが、使用後は流水でよく洗って水を切り、乾燥させることが重要です。また、ヘッドは上にしておくことや扉などの密閉されるところに置くことは控えてください。最近では、歯ブラシスタンドが売られていますので、そういったものも活用すると良いでしょう。

歯ブラシ選びは予防メンテナンスの基本

最適な予防メンテナンスは、歯科医院やクリニックで専門的なケアを受けることだけでは成立しません。例えば、3ヶ月に専門的ケアを受けるとするならば、90日中の1日だけが専門的ケアであり、残りの80日以上はセルフケアとなります。そんなセルフケアを効果的に行うためには、歯ブラシ選びが重要なのです。

当院では、患者さんのご相談に応じて歯ブラシ選びなどもサポートさせていただきます。「こんなことを聞いても良いのかな？」ということも含めて、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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