
デンタルコラム
睡眠時無呼吸症候群と歯の関係とは
睡眠時無呼吸症候群ってどんな病気?
睡眠時無呼吸症候群とは、空気の通り道である「上気道」が、睡眠中に狭くなることによって、無呼吸状態と大きないびきを繰り返す病気のことです。無呼吸状態は、10秒以上呼吸が止まる状態を指します。
睡眠時無呼吸症候群は成人男性の3~7%、成人女性の2~5%程度に見られる比較的頻度の高い病気です。しかし、睡眠中の無呼吸やいびきによって睡眠の質が低下し、日中に眠気が襲ってくることで集中力が欠如し、思わぬ事故などにつながる可能性があるとして大きな問題となっています。
また、睡眠中に体内の酸素量が不足しがちになるため、全身のさまざまな部位に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる合併症を引き起こしやすくなることも分かっています。
日本人は睡眠時無呼吸症候群になりやすい?
睡眠時無呼吸症候群の主な原因は肥満による喉周りの脂肪です。首周りの脂肪によって上気道が圧迫されることで無呼吸状態を引き起こします。
また、扁桃腺が腫れてしまうことで上気道が狭窄するケースもあります。
日本人は顔の正面から後頭部までの長さが短く、喉が咽頭に近くて扁桃腺が大きい傾向があるため、睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言えるでしょう。
睡眠時無呼吸症候群と歯並びの関係とは?
睡眠時無呼吸症候群の多くは肥満や扁桃腺が原因で発症しますが、実は歯並びが関係している場合もあります。
日本人は欧米人に比べると顎の大きさが小さいため、歯が並びきらず歯並びがガタガタになりやすい傾向があります。
歯並びがガタガタになると、舌が本来収まるはずのスペースも狭くなるため、スペースに収まりきらない舌が睡眠中に喉の方へ落ち込んで上気道が狭窄してしまうのです。
このように、睡眠時無呼吸症候群のメカニズムと歯並びは深く関係していると言えるでしょう。
睡眠時無呼吸症候群の治療は歯科医院でもできる
肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群になってしまった場合は、生活習慣の改善による減量が治療の第一選択になります。食事や運動、喫煙や飲酒などの習慣の見直しが必要です。
一方で、歯並びの悪さが原因で睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている場合は、歯並びを改善する必要があります。
したがって、あごを広げて、ガタガタの歯を正しい位置に戻すという歯科医院の矯正治療が、睡眠時無呼吸症候群に対する治療ということになります。
また、軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群に対しては、マウスピースによる治療も可能です。睡眠中に歯科医院で作製した専用のマウスピースをはめることで舌が喉に落ちにくくなり、いびきや無呼吸を防ぎます。
下あごが前の方に出るように誘導して固定することで、狭窄した気道を広げるタイプのマウスピースや、舌だけが前に出た状態を維持させることで通気性を良くするタイプのマウスピースを用いる治療法があります。
マウスピースは病院の医師に睡眠時無呼吸症候群の診断を受けて、必要と判断されれば作製することが可能です。治療用のマウスピースになるため、費用は保険適応されます。
このように、一見関係なさそうに見えますが、歯科医院においても睡眠時無呼吸症候群に関連する治療が行われているのです。
睡眠時無呼吸症候群かどうかチェックしてみよう
寝てる間に無呼吸になっていたり、いびきをかいたりしているかどうかは、本人は分かりません。家族に指摘されて初めて気が付くことが多いですが、気になる場合は以下の項目をチェックしてみましょう。
大きないびきをかく- 睡眠時に呼吸が10秒以上止まったり、呼吸が苦しくなる
- 肥満気味である
- 夜中に何度もトイレで目が覚める、熟睡できない
- 朝起きた時に頭痛がしたり、口が渇いている
- 寝ても疲れが取れない
- 仕事や学業、家事などに集中できない
- 日中でも強い眠気がある
当てはまる項目が多い場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の治療を行っている病院や歯科医院で相談してみましょう。
医院紹介
【医院名】宮本歯科医院
「怖くない歯医者さん」を目指して、小さなお子様からご高齢の方まで安心して治療を受けていただけるような体制を整えています。治療中はお子様をお預かりしているので、小さなお子様をお持ちのご家族の方も、お気軽にご相談ください。
また、歯周内科治療にも力を入れているため、重症化した歯周病にも対応可能です。
【住所】福岡県北九州市八幡西区穴生1-12-29
【電話対応】093-622-3600
【診療時間】
月~金:10:00~12:30/14:30~20:30
土 :9:30~12:30/14:30~18:30
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【最寄り駅】筑豊電気鉄道「穴生駅」徒歩5分/JR鹿児島本線「陣原駅」徒歩15分
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