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デンタルコラム

求められる訪問型の歯科診療とは

歯科治療の現状

厚生労働省が実施している「医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、令和2年 12 月 31 日時点における全国の歯科医師の数は 107,443 人です。前回の統計調査よりも2,535 人、2.4%増加しており、歯科医師の数は年々増えています。

一方で、同じく厚生労働省が平成29年に調査した「年齢階級別歯科推計患者様数及び受診率」によると、高齢者の歯科医療は外来を中心に行われており、歯科医院への受診率は75〜79歳をピークに、その後急速に減少している実態があります。

つまり、歯科医師の数は増えているにも関わらず、80歳以上の高齢者は歯科医院を受診したくても受診できていない状態だと言えるでしょう。

しかし、日本では1997年から高齢者の数が子どもの数を上回るようになり、約800万人いる団塊の世代が75歳を迎える2025年にはさらなる「超高齢化社会」に突入することが分かっています。

今後ますます介護や医療を必要とする高齢者はさらに増加し、歯科医院で外来治療を受けられずに困る高齢者が増えることになるため、こうした高齢者に対してどのように対応していくかが全国の歯科医師達の課題です。

 

高齢者はむし歯リスクが高い

高齢者は「加齢とともに歯の表面のエナメル質がすり減る」「唾液の分泌量が減る」などの理由から、むし歯や歯周病の発生リスクが高いです。
そのまま病気が放置されると最終的に歯が抜けることになり、咀嚼機能をはじめとする口腔機能の低下を招きます。

口腔機能が低下することは食べる楽しみばかりではなく、QOLの低下や生きる意欲に悪い影響を与えるため、高齢者の口内ケアをせずに放置しておくことは大きな問題です。

多くの高齢者は入れ歯などの義歯の修理や咀嚼機能のリハビリ、口腔ケアなどを必要としています。事実、厚生労働省の資料によれば、高齢の要介護者の約9割は何らかの歯科治療もしくは専門的口腔ケアが必要であるのに対し、実際に治療を受けたのは約27%というのが実情です。

要介護者の多くは自宅や施設で生活しており、身体機能の問題などにより歯科医院まで外来診察に行くことができません。
したがって、歯科医師が患者さんがいる場所に訪問して診療を行う、訪問歯科診療求められているのです。

 

訪問歯科診療の治療内容と特徴

訪問歯科診療では、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの家を訪問して歯科診療を行います。
外来での診察と同じように、「歯が痛い、抜けた」「口臭が気になる」「義歯を作り変えたい」などの患者さんの訴えや悩みを聞いて、治療計画を立てます。

訪問診療の特徴は、患者さんが生活する様子や介護状況を直接見ることができるため、より実生活に沿った治療や口腔ケアの指導などを行える点です。患者さん本人だけでなく、介護をする家族や介護士などからも丁寧に話を聴ける点も、訪問歯科診療ならではでしょう。

治療を終えた後は、患者さんの口腔内の様子を見て、継続的な訪問診療が必要かどうかを判断します。

 

訪問診療を行う歯科医院の数は足りない

訪問診療対応の実績がある歯科医院の数は、全国にある歯科医院約68,000のうち約13,000医院にとどまっています。

さらに、平成20年度に在宅や社会福祉施設等における療養を歯科医療面から支援する目的で創設された「在宅療養支援歯科診療所」の数は、平成29年時点でわずか9,763診療所しかありません。

在宅療養支援歯科診療所、通称「歯援診」は医科の医療機関や地域包括支援センター等と連携を図りながら、複合的な視点で患者さんのケアを行います。

今後さらに増加する要介護者が、自宅などでより自分らしい生活を送るためには、歯援診や訪問歯科医療の数を増やすことが重要だと言えるでしょう。

 

医院紹介

【医院名】 宮本歯科医院

【住所】 福岡県北九州市八幡西区穴生1-12-29

【電話番号】 093-622-3600

【営業時間】

 月~金:10:00~12:30/14:30~20:30

  土 :9:30~12:30/14:30~18:30

【休診日】:日曜日・祝日

【最寄り駅】 筑豊電気鉄道 穴生駅 出口徒歩5

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