最近、歯科治療は「痛くなってから通う」のではなく「痛くなる前に通う」ことが主流になりつつあります。お口の病気は全身疾患に関わると言われていますが、自分の口内環境を保つことでいつまでも健康的な生活を送り、「自分の歯で噛める喜び」を感じることができるのです。

今回は、「予防歯科」を受診するメリットや内容について解説します。

予防歯科の重要性

①健康な歯をキープできる

永久歯は、一度欠けたり失ったりすると戻ってくることはありません。いつまでも自分の健康な歯を保つことで食べたいものが食べられる、周囲の目を気にせずニッコリ笑えることなど、精神衛生的にも良い効果が現れ、健康寿命が延びることにもつながると考えられています。自分の歯を自分で守るために、予防歯科は重要です。

②病気を未然に防ぐことができる

前述した通り、虫歯や歯周病は進行してから気づくものです。そのため、定期的にチェックすることで早期発見、治療することができます。また、常にメンテナンスをして口腔内を清潔にしておけば、病気になる確率を下げることにつながります。

さらに、お口のトラブルだけでなく全身の病気を防ぐことにつながるため、歯周病予防などは特に重要視されているのです。

③経済的な負担が軽くなる

健康な歯を保てるということは、入れ歯やインプラントなどの自費治療を受けることなく定期検診だけで済むということです。自費治療は大きな負担となりますから、健康な歯を保ち続けることは経済的な負担を減らすことができます。

PMTCによる予防・メンテナンス

患者さんとの二人三脚が重要

予防歯科は、歯科医院と患者様の二人三脚によって初めて達成できるものです。例えば3ヶ月に1度のPMTCを受けられる場合、90日のうち1日はプロのケアを受けたとしても残りはご自分によるセルフケアが重要となります。そのため、歯科衛生士による歯磨きアドバイスなども積極的に行っておりますので、ぜひ遠慮なくご質問いただき、ご自分の歯磨きスキルも高めていただければと思います。

当院では、実際に鏡の前で患者さんが磨いている様子などを見ながらお一人おひとりに寄り添ったケアを心がけておりますので、ぜひ一緒に健康な口内環境を整え、保っていきましょう。

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