むし歯予防はセルフケアだけで大丈夫？歯科医院の予防とメンテナンスとは

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2025.06.01

むし歯予防はセルフケアだけで大丈夫？歯科医院の予防とメンテナンスとは

自宅でできるむし歯予防のためのセルフケア

むし歯などのトラブルを予防するためには、原因となるむし歯菌を減らすことが最大のポイントです。
そのためには、むし歯菌のエサとなる、歯や歯の間に残った歯垢を除去することが重要になります。

どんなに口の中をきれいにしても、歯には食事のたびに汚れが付着します。
したがって、むし歯を予防するためには、毎日継続的に行う自宅でのセルフケアが大切です。

ここでは、代表的なセルフケアの方法を3つご紹介します。

毎日のブラッシング

毎日毎食後の歯磨きはセルフケアの基本です。奥歯や重なった歯など磨きにくい場所も丁寧にブラッシングをすることが、病気の発症予防につながります。

歯の病気を予防するためには、食後のタイミングで1日3回歯を磨くことが理想です。しかし、継続が難しい場合は最低でも1日2回、朝と夜に丁寧に時間をかけて磨きましょう。

＋αのデンタルフロス

歯ブラシでは完全に歯垢を取り除くことはできません。実際、食後に丁寧にブラッシングをしたとしても、歯垢の60％程度しか除去できないと言われています。
狭い歯の隙間やでこぼこした歯の間には特に汚れが溜まりやすいため、プラスαのケアとしてデンタルフロスがおすすめです。

デンタルフロスはドラッグストアなどで簡単に購入することができます。予防効果を高めるために、日常的にデンタルフロスを使うようにしましょう。

フッ素用品でのケア

フッ素入りの歯磨き粉や洗口剤など、自宅で使えるフッ素ケア用品を取り入れることも、むし歯予防には効果的な方法です。
フッ素には歯の再石灰化を促すことで、むし歯になりにくい強い歯を作る効果が期待できます。

家庭用のフッ素ケア用品も活用しながら、徹底的にセルフケアを行いましょう。

歯科医院での予防治療は必要？

毎日継続的に行う予防治療はセルフケアが基本ですが、どうしても対応できない汚れもあります。
そんな時は、歯科医院でのプロケアが必要です。
ここでは、一般的な歯科医院で行う予防治療の内容を4つご紹介します。

口腔内の環境チェック

口腔内の状態は1人1人異なります。
したがって、最適な予防治療を提案できるよう、口腔内カメラやX線検査を活用して口内環境を確認することで、現在の歯の状態や病気のリスクをチェックします。

状態を正確に把握し、問題に対して最適なアプローチができれば、むし歯や歯周病などを未然に防ぐことが可能になるため、予防治療を進める上で必要な検査です。

クリーニング

クリーニングでは、歯科治療用の特別な器具を使い、歯の表面や歯の間、付け根の部分を1本ずつ丁寧に磨きます。
複数の器具を使ってクリーニングすることで、セルフケアよりも効果的に汚れを落とすことが可能です。

PMTC

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略称で、多くの歯科医院で取り入れられている専用の機器を用いたクリーニング手法です。

一般的な歯石取りなどのクリーニングとは違い、PMTCはむし歯や歯周病の原因であるプラークまで除去することができるため、むし歯や歯周病予防に高い効果が期待できます。

ブラッシング指導

むし歯や歯周病を予防するためには、普段行っているブラッシングが適切なものでなければ意味がありません。そこで、予防治療の一環として、歯科医院では患者さんの歯並びに最適なブラッシング法を指導します。

また、歯や歯ぐきなどの状態によって最適な磨き方が変わってくるため、定期的に歯科医院で指導を受けることが重要です。