歯のトラブルを予防する方法で、最も簡単かつ効果的なのはブラッシングです。
ですが、実際に「正しいブラッシングができていますか?」と聞かれると、自信を持って頷ける人はあまり多くないのではないでしょうか。
歯磨きの目的
歯磨きは、「毎食後に5分ほど時間をかけて」歯を磨くのが正しいと言われていますが、ただそれだけでは効果はでません。
歯磨きの目的は、プラークを除去し、口内環境を衛生的に保つことです。ですから、全ての歯をしっかり磨くことが重要で、テレビを見ながら、本を読みながらなどの「ながら磨き」になってはいけません。
また、歯磨きは”歯垢を剥ぎ取る”気持ちが重要ですが、力任せにしても逆効果です。効果的なブラッシングで、慎重に剥ぎ取る必要があります。
ブラッシングのコツとは?
ブラッシングにはいろいろなコツがあるのですが、今回はいくつかポイントを絞ってご紹介します。
①動きは小刻みで
まず、ブラシの動きはできるだけ小刻みに、一ヶ所あたり10〜20回ほど動かすのが良いでしょう。また、多くの方が磨き残してしまうのが、歯と歯肉の境目であり、そこは意識的に磨くようにしてください。
なお、奥歯を磨くときは、頬の粘膜を避ける必要があるため口を閉じ気味にして磨きましょう。
②毎食後に行いましょう
歯磨きはできるだけ毎食後に行いましょう。毎食後ですから、基本的には一日3回ということになります。また、夕食を早めに食べて寝るまでに時間が空いた場合には就寝直前にもう一度磨くことも効果的です。
③フロスや歯間ブラシも活用する
フロスや歯間ブラシも使いましょう。多くの人は歯ブラシだけで終わらせてしまいますが、歯ブラシだけでは取りきれない汚れはどうしてもあるものです。歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシも使うようにしましょう。使い方などについては、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
④ブラシは使い分けても効果的
お口の状況等によっては、歯ブラシを複数使い分けて磨くのも効果的です。全体的な汚れを取るものが1本、歯と歯肉の間などの細かいところも磨けるものを1本用意しておきましょう。
⑤順番は決めておくと良い
磨く順番は明確に決まっているわけではありませんが、自分なりに順番を決めておくと磨き忘れや磨き残しを防ぐことができるため、ある程度でも良いので決めておくことをオススメします。
お子さんの歯磨きについて
お子さんの歯磨き、特に「仕上げ磨き」は多くの親御さんが悩んでおられるのではないでしょうか。お子さんにとって、歯ブラシは口の中に入ってくる異物ですから、最初は嫌がって当然です。そのため、お子さんが機嫌の良い時間に歯磨きをすることで少しずつ慣れさせていくことを心がけましょう。
「できたらラッキー」くらいの軽い気持ちで取り組むことで、お子さんを怒ることはありませんし、嫌がっているのにつづけてしまうと本格的に歯磨きが嫌いになってしまうので、それだけは避けるようにしましょう。
正しいブラッシングの方法を身につけましょう
効果的な歯磨きで口内環境を衛生的に保つには、正しいブラッシングが重要です。「正しいブラッシング」を身につける確実な方法は、かかりつけ医である歯科医院やクリニックで、歯ブラシ指導を受けることです。
最近では、PMTCをはじめとした予防治療によって歯科衛生士さんが専門的なクリーニングをしてくれたり、あなたに合った歯ブラシ指導をしてくれますのでそこで教えてもらったことを実践してみるだけでもスキルは向上します。
歯磨き中に血が出る時は
歯磨きをしているとき、歯茎から血がでることはありませんか?多くの場合は、歯周病の可能性があるため、適切な治療を受ける必要があります。できるだけ早く歯科医院を受診するようにして、早期発見・治療を心がけましょう。
早ければ早いほど、健康な歯をキープすることができます。
医院紹介
【医院名】 宮本歯科医院
【住所】 福岡県北九州市八幡西区穴生1-12-29
【電話番号】 093-622-3600
【営業時間】
月~金:10:00~12:30/14:30~20:30
土 :9:30~12:30/14:30~18:30
【休診日】:日曜日・祝日
【最寄り駅】 筑豊電気鉄道 穴生駅 出口徒歩5分